せっかくうまく弾けているのに、時々音を外してしまう。悔しいですよね。いつも同じ場所で起こりますか?それとも毎回違う場所?
ここからは、同じ場所を何回も間違えてしまう時の対策です。
ピアノでは簡単にノーミスが可能。
よく考えると、弦楽器と違って、鍵盤は線で区切られている。この線の間に指があれば、必ず正しい音は鳴るのです。
ミスタッチは、
弾きたい場所 (脳内で分かっている)
と
体(指先)が、正しいと思っている場所
がずれている、状態です。
要するに、体があなたを誤解しているのです。
ノーミスにする方法とは?
ノーミスにする、つまり、常に正確な音を弾く、というと、テクニック的に聞こえます。しかし、実際は、あなたの心(意識)をしっかり使って、脳と体をつなげる、という作業が大切になってきます。
あなたは、どっしりと座っていていいのです。
いらいらする必要はなし。
どっしり、ゆったり、リラックスして、体(特に腕全体、手全体、指先)と向き合って、コミュニケーションをとってください。
あなたの体をゆっくり、優しく、正しい場所に、導いていくイメージです。
よく、ミスタッチをすると、何回も同じ場所を弾いて、ミスを繰り返している人を見かけます。
これはいちばんよくない!
体が、ますます、ミスを覚えてしまいます!
体はあなたを誤解している?
『ミスをする。ド(正しい音)を弾きたいのに、レ(間違い)をひいてしまう』というシチュエーションを想像しましょう。
私 :”ちょっとお〜、また間違えたあ。何回やったらできるのよ〜!!!怒)
(何回もやり直す、が、レ。レ。レ。。。。)
体 (指先):“怒ってるみたいだけど、何回も弾いてるし、レの、反復練習なのかな??” (レの音、つまり間違いの音が正しい音だと思っている)
私 :(10回ぐらいミス音(レ)を弾き続けた後、ついに一度だけ正しく、ドを弾ける)
”やっとできた!!!!も〜、時間かかりすぎるわ。次に進もうっと。
体 :”ええ?最後だけは、間違えたけど(ドの音)、いいのかな?” (困惑)
こうやって、体の困惑した状態、あなたへの誤解、が始まっていくのです。
たった一つ!ノーミスで演奏するには?
私の師匠からの言葉:
本番では自由に。練習中はミスを極力減らしなさい。
そんなこと分かってるよ〜、という人もいるでしょう。でも、上に書いたような練習をしている人はとても多いのです。
無意識にミスを繰り返してしまっている。
ポイントは、ミスタッチをしやすい場所に気づいたら、全てを一時停止。その場でじっくりと、向き合って、体とコミュニケーションをして、正しい動きに調整すること。そうすると、必ず、
ノーミス状態に持っていく、
つまり、
ミスタッチする前に防ぐ
ことが、可能になってきます。
“マインドフル”に練習しよう
ノーミスへの練習とは
心と体が、
1。コミュニケーションをとり、
2。理解しあって、
3。連携し合う
作業なのです。
この、心と体をつなぐことに、とってもパワフルな練習方法があります。
今日のお持ち帰り
どっしり、ゆったり、リラックス。