白鍵と黒鍵を階段を登り降りするように移動しよう。
ピアノの鍵盤をゆっくり観察したことはありますか。
もちろんありますよね。ただ黒鍵は白鍵よりも体から遠い場所にあります。ほんの数センチと思うかもしれないけれど実はこれを考えに入れるかどうかで、音から音への繋がりが全く違ってきます。さてそこで、滑らかにひく秘密とは。
- 脱力できていること
最近日本でもピアノ指導の一環として『脱力』という言葉がやっと聞かれるようになってきました。ここではしっかり脱力できているということを前提にして話を進めていきます。
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体重移動(腕の重み移動) 一音ずつ引くたびにその鍵盤の上に腕の重みを乗せて鍵盤ごとにその重みを移動させていくこと、弾いている指以外の指はだらんリラックスとしているはずです。
- 手首、肘、腕前代を緩めていること 白鍵から黒鍵に移動する場合、腕全体(手、手首、肘から下の腕、肘)が全て前に数センチ進みます。ほとんどの人が手首の位置が少し上がるでしょう。黒鍵から白鍵に移動する時はこの逆。横から見てみるとよくわかると思います。
試しに右手で レ ミ フア# ソ ラ と弾いて見ましょう。指番号は順に12345ですね。ミからファ#にいく時は よっこいしょという感じで完全に腕の重みが移動できていますか? 私たちが普段階段を二本の足を使って登る時を想像してください。1段目(ミ)から2段目(ファ#)に登るわけです。ファ#に到着したら完全にレからは離れていますね。打鍵中でない指が本当にその都度リラックスしているよう(固まっていない)に確認しましょう。