変拍子は指揮者として練習しよう
みなさんは変拍子が曲中に出てくるとどんなリアクションを取っていますか、私はむかしはとってもびくっとしてパニックになってしまうことが多かったんです。今はずいぶんと慣れてストレスフルではあるけれど、計画的に練習し、以前よりずっと楽しくとりくめるようになりました。
今日は私がわたし自身でも生徒にもすすめている方法をご紹介します。
1、自分で読みやすい楽譜に変えよう。
以前にこのブログでお話しした方法で三角や四角、囲いマークなど、自分で決めた好きな拍子マークを書き込みます。シンプルにわかりやすく、色鉛筆で色分けしても楽しいですね。
2、拍子記号(もともと記述されている4/4や6/8など)やあなたの書き込みした拍子マークだけを見て自分で指揮をしてみます。それぞれの指揮法はこちら。
3、手で実際に指揮をしながら拍子記号やあなたの拍子マークを見ながら拍を小節ごとにかぞえてみましょう。1234や12123、あるいは12345など。
4、ここまでの段階でかいてある音譜はまったく無視です。拍子のみの感覚をまずつかみます。今度は声に出してそのまま数えながら片手ずつでも、両手でも楽譜どおりにリズムだけを叩いてみます、太鼓みたいな感じでね。鍵盤にはさわらず机や、ピアノの蓋の上で十分です。なるべく大きな声で自分に聞こえるように数えてくださいね。
5。いよいよ実際の音をひいてみます。やはり数えながら、自分の声を頼りにその声に従うように、音をひいていきます。
6。声で数えるのを止めて、心の中で数えながらそれに従うように、実際の音をひいていきます。
7。自分で自分の指揮者になったいる感じはつかめましたか。
さあ、どうでしょう。今までとなにかちがいますか、拍子の感覚を自分で持つということは、ピアノをひとりで練習しているとなかなかしっかりと勉強する機会がないように思います。室内楽をひいたり、オーケストラの中で仕事をするようになって初めてその重要さに気づきました。感情豊かに、また表情豊かに弾きたければ弾きたいほど、自分のなかにじっかりとした、拍の感覚を持っているといことが、より自由に洗練された音楽性を表現する演奏をするうえで大事だな思います。
今日も読んでくださってありがとうございました。