現代曲

本当のところ、わたしは、シンプルで短く、けれど最後の音が終わった後、自分がどこにいるのか忘れてしまうぐらい、衝撃的に暖かくて美しい曲が大好きなのです。なので録音も、演奏会も、練習も、ついついそういう曲ばかり。人間の本質は暖かいものを求めるものだと思うから。

IMG_5298.JPG他の楽器の人と演奏させてもらう場合は、だいたい相手が選んだ曲を弾くことが多い。現代曲、とてつもなく技巧的な曲、最初から最後までフォルティッシモ、なんていうときもあります。引き受けた曲がむづかしいほど、普段使わない部分の頭を使ったり、新しいテクニックが必要になったり、練習方法を新規に開発したりするのですが、曲が仕上がるたびに、前よりも自分の器がほんの少し大きくなったような気がして、ニンマリしてしまいます。明日からはサキソフォンの曲、ジョン アンソニー レノン作曲、Distances Within Me です。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。